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田島 俊樹
日経サイエンス, 36(6), P. 33, 2006/06
近日、レーザー加速の研究の進展は世界的に著しい。特に2004年にNature誌で単色電子ビームの発生が実証されてより、その研究には一層拍車がかかっている。日本における当該研究は、1979年の田島(発表代表者)-Dawsonの論文発表からいち早く実験がなされ、一時は世界に先駆けていた。90年代後半から一時的に停滞していた日本の研究者も、最近はまた活気を呈してきている。この現状について解説する。
呉田 昌俊; 星 芳幸; 山田 和幸*; 坂本 清隆*
日経サイエンス, 111 Pages, 2004/01
独自に開発した中性子ラジオグラフィ熱流動計測技術を用いて、燃料棒間ギャップが1mmの低減速軽水炉を模擬した金属製試験体内を流れる沸騰流を計測し、可視化した。本技術の開発により、これまで観察が不可能であった条件でのわずかな水や蒸気の分布と変化を0.1mmの空間分解能,1/1000秒の時間分解能で測定できるようになった。可視化手法として、物質を3次元空間で分類し、例えば「流路内の蒸気割合だけを表示」するMASK処理と呼ぶ3D可視化手法を開発した。また、液塊(水)のダイナミックな流動状況を把握するため、大量の時系列データを高速処理して3次元の動画表示を行った。本開発により、狭い領域に水が留まり易く、水は塊となって中心に近い程高速に流れること等が明らかとなった。(本件は、日経サイエンス主催のビジュアル・サイエンス・フェスタ2003のコンピューター・ビジュアリゼーション・コンテストにおいて入賞し、ポスター発表及び雑誌に掲載されることとなった。)(応募作品は動画である。)
田島 俊樹
日経サイエンス, 32(8), p.96 - 97, 2002/08
Scienfitic American 誌2002年5月号に出たG. ムルーとD. アムスタッター両氏による論文“Extreme Light"(「卓上レーザーが放つ地上最強の光」)の解説記事である。著者のひとりムルーは、高輝度レーザー主要技術の発明者で、高強度場科学推進の第一人者である。もう一人の著者アムスタッターはレーザー加速の実験家。高強度場科学の例の内、日本でされている研究をも紹介し、それらを世界の研究のなかに位置付ける。日進月歩の先端の息吹きと高強度場科学の夜明けに日本が伍して行くうえでの必要な精神にも言及する。